研究活動・親睦

総会

吉野弘と黒田喜夫の山形「現代詩ゼミナール〈東日本〉in酒田」

「西日本ゼミナール・滋賀」のご案内(再告知)

テーマ:「近江で 詩を刻む 詩を映す」
主 催:日本現代詩人会西日本ゼミナール・滋賀実行委員会
共 催:近江詩人会
開催日:2018年2月18日㈰ 受付13:00~ 開会13:30~
会 場:ホテルニューオウミ 2F「おうみの間」
TEL0748-36-6666
滋賀県近江八幡市鷹飼町1481(JR近江八幡駅前)
会費1000人(会費無料)

プログラム
第1部:ゼミナール13:30~17:00
開会挨拶:日本現代詩人会会長 新藤凉子
近江詩人会会長 竹内正企
講演1:苗村吉昭氏(日本現代詩人会会員)「失われた現代詩への信頼を求めて――大正期の民衆詩派からの投射」
講演2:山本竜門氏(集仏庵庵主仏師・近江詩人会会員)「詩、木を彫るごとく――NHKこころの時代から」
ライアー演奏:浅山泰美氏

第2部:懇親会17:30~19:30
会費6000円
司会:近江詩人会 森哲弥・北原千代
開会挨拶:日本現代詩人会 理事長 秋亜綺羅
閉会挨拶:日本現代詩人会イベント総括担当理事 以倉紘平

現代詩ゼミナール(東日本)と新年会のご案内

◇「西日本ゼミナール・滋賀」のご案内

◇テーマ 「近江で 詩を刻む 詩を映す」
◇主 催 日本現代詩人会西日本ゼミナール・滋賀実行委員会
◇共 催 近江詩人会
◇開催日 2018年2月18日(日)
      受付13:00~ 開会13:30~
◇会 場 ホテルニューオウミ 亀の間
      TEL 0748・36・6666
      住 所 滋賀県近江八幡市鷹飼町1481(JR近江八幡駅前)
◇会 費 一〇〇〇円(会員・一般共)

〈プログラム〉
第一部 ゼミナール 13:30~17:00
 開会挨拶:日本現代詩人会会長 新藤凉子
      近江詩人会会長 竹内正企
 講  演:1苗村吉昭氏(日本現代詩人会会員)
       「失われた現代詩への信頼を求めて
        ――大正期の民衆詩派からの投射」

      2山本竜門氏(集仏庵庵主仏師・近江詩人会会員)
       「詩、木を彫るごとく――NHKこころの時代から」
 ライア演奏:浅山泰美氏(詩人)
 閉会挨拶:日本現代詩人会イベント総括担当理事 一色真理
第二部 懇親会 17:30~19:30
    会費 六〇〇〇円
 司  会:近江詩人会 森 哲弥・北原千代
 開会挨拶:日本現代詩人会理事長 秋 亜綺羅
 閉会挨拶:日本現代詩人会西日本ゼミナール担当理事 以倉紘平

 

*一部と二部の閉会の挨拶をする理事を事情により交代しています。

2017年度通常総会を開催

●東日本ゼミナール・新年会開催2017

昨年2月の西日本ゼミナールin沖縄のレジュメについて、以下の通り訂正させていただきます。関係者の皆さまに深くお詫び申し上げます。(元沖縄実行委員長・宮城隆尋)

平成28年、沖縄で開催された「西日本ゼミナールin沖縄」の資料編の平敷武蕉氏の講演「時代と向き合う文学」のレジメの中に、『歌壇』2015年11月号からの引用文がありますが、執筆者の名前が抜けていました。執筆者「屋良健一郎」をご記入ください。訂正しお詫びいたします。

現代詩ゼミナール(東日本)と新年会のお知らせ

 

日本現代詩人会 西日本ゼミナール・高知

 

全体テーマ「詩のみなもとへ」

主催:日本現代詩人会 西日本ゼミナール・高知実行委員会

協賛:高知詩の会 高知ペンクラブ 高知文学学校

後援:高知県立文学館 高知県文化財団 高知市文化振興事業団

   高知新聞社 中四国詩人会

日時 2017年(平成29年)2月25日(土) 受付13時より

会場 高知会館(高知市本町5丁目 TEL 088-823-7123)3F飛鳥の間

参加費 500円

お問い合わせ・お申し込み先

781-0011 高知市薊野北町3-10-11 林嗣夫 (TEL 088-845-0259)

プログラム

第一部 ゼミナール 13:30~17:00

1.開会挨拶 日本現代詩人会会長:以倉紘平

       高知実行委員会代表:長尾 軫                          

2.講演1 「詩作への動機をめぐって」武藤整司(高知大学教授)  

3.朗読  森原直子(愛媛) 水野ひかる(香川) 清水恵子(徳島)

      べつのしかたで(高知) 高瀬草ノ介(高知)              

4.ティーターム(休憩 交流 詩と版画のコラボ展)

5.講演2 「詩を生きる、ということ」林 嗣夫(日本現代詩人会会員) 

6.閉会挨拶 日本現代詩人会西日本ゼミナール担当理事:瀬崎 祐                                                  

第二部 懇親会 会費 5000円 17:30~19:30 

1.開会挨拶 日本現代詩人会理事長:新延 拳

2.乾杯  高知文学学校運営委員長:猪野 睦

3.閉会挨拶 日本現代詩人会西日本ゼミナール担当理事:北川朱実

2016年度通常総会

現代詩ゼミナール〈東日本〉in宮城のお知らせです。(2016.11.27)

東日本ゼミ宮城2016.11.27

主催=日本現代詩人会・宮城県詩人会 共催=仙台文学館
ポエジーの光耀の中で
2016.11.27㈰午後1時半~ 仙台文学館
入場料=日本現代詩人会会員・宮城県詩人会会員=無料 一般=資料代1000円

講演とトーク:
第34回現代詩人賞受賞記念講演=尾花仙朔
「漫画家、詩にさわる」=いがらしみきお(聞き手=クマガイコウキ)
詩の朗読:
布川鴇(埼玉) 橋浦洋志(茨城) 二階堂晃子(福島)
千田基嗣(宮城) 藤川みちる(宮城) 日野修+かとれあproject(宮城)

お問い合わせ先=宮城県詩人会事務局 022-205-8510

こちらをクリックするとA4チラシがご参照できます。

東日本ゼミナール・新年会開催2016

「現在、沖縄で文学すること」平敷武蕉氏、八重洋一郎氏講演

 

 日本現代詩人会西日本ゼミナールin沖縄(日本現代詩人会、沖縄実行委員会主催)は二月二十日、「現在、沖縄で文学するということ」をテーマに、ロワジールホテル那覇で開かれた。参加者は百六十人余。以倉絋平日本現代詩人会会長、宮城隆尋沖縄実行委員長があいさつし、平敷武蕉氏(俳人、文芸評論家)と八重洋一郎氏(詩人)が講演した。
 平敷氏は沖縄現代詩の現状について「『基地と戦争ばかり描いている』との指摘があるが、意外と基地や戦争を題材とした作品は少なく、特に若手にその傾向が強い」と指摘。「その中で琉球語や民謡、古謡を詩に導入することで詩のリズムとイメージ、言葉の広がりを取り戻そうとしている詩人がいる」と強調した。「日本の現代文学で社会派が衰えて久しい中、豊かな可能性を見せているのが沖縄の詩だ。矛盾に目を据えて表現を営むことは、人間はいかに生きるかという叫びだ」と述べた。一方で「思想や批評性に比して詩の技法や修辞が軽視されてきた」などの指摘があることも紹介した。
 八重氏は地球温暖化問題、核兵器に囲まれている現状などを挙げて「戦争は必ずエスカレートし、世界戦争に拡大する。現代は人類の滅亡を常に感じさせる」と述べた。「詩はいかに対応するか。歴史、自然へのやわらかい感受性、他者への想像力、存在への深い共感が必要だ」と指摘。詩「詩表現自戒十戒」などを朗読し「全感覚、全言語能力を挙げて詩を書き、問題の多様さと深刻さによって明晰な発狂状態にいたることだ」と結論づけた。
 朗読には三十代から七十代の詩人が登壇。独自の風土を醸す島々の言葉を交えた。作品は高良勉氏が「老樹騒乱」、トーマ・ヒロコ氏が「パスタを巻く」「わたしたちの10年」、伊良波盛男氏が「何もない島の話」、中里友豪氏が「カラス」。幕間に沖縄工業高専の学生たちがエイサーを演舞した。日本現代詩人会理事の北川朱実氏が閉会のことばを述べた。
 交流懇親会は新延理事長のあいさつに続き、田村雅之副理事長が乾杯の音頭を取った。第十五代琉球王府おもろ伝承者の安仁屋眞昭氏らによるおもろ詠唱があり、県立芸術大学の高嶺久枝教授や学生たちによる琉球芸能が披露された。終了後は慰労会も催された。
 沖縄実行委員会は事前に沖縄の五十人余が参加したアンソロジー「潮境」を発行。詩人たちの交流会を催し、記者会見や地元紙への寄稿で来場を呼び掛けた。(報告者・宮城隆尋)

東日本ゼミ2015-2013

東日本ゼミナール・新年会開催2015

「巷の詩人 山之口獏」狩野敏也氏講演

  1月17日(土)、早稲田奉仕園キリスト教会館にて、東日本ゼミナール、および新年会が開催された。当日は好天に恵まれたこともあり、盛会となった。遠方からお見えになっていた方も多かったようだ。ゼミナールの進行役は、亜久津歩、木島章、両氏が担当された。
  まず、財部鳥子会長より新年の挨拶をいただいた。新年にふさわしく、祝い歌を題材にしたお話をしてくださった。「よい言葉を発すればよいことが起こり、不吉な言葉を口にすればその年は凶事が起こる。言霊は、言葉に魂がこもるということ。そしてその魂が歌になってあらわれる。よい歌を歌っていける世の中にしたい」。
 今年のゼミナールのメイン講演は、狩野敏也氏。まず岡島弘子理事より狩野氏の略歴紹介があった。
 氏の講演は、「巷の詩人 山之口獏」。山之口獏は、2004年に生誕百年を迎え、地元沖縄を中心に再評価が広まっているという。狩野氏は、主に彼の日常や生活の「顔」にスポットを当て、所々、山之口獏(以後、獏さん)のテレビ映像や朗読CDを入れつつ、ユーモアを込め詩人像を浮き彫りにされていった。獏さんの詩の朗読は、林哲也氏が担当。
 巷の詩人、という講演タイトルにもあるように、獏さんという人は、自然、花鳥風月といったものより、ごみごみした街の陋巷や人間そのものを好んで詩作の題材にしていた。とくに東京の池袋の街をこよなく愛した。彼にとって、池袋は、街全体が、事務所であり、書斎であり、食堂であり、社交界であった。事実、池袋に、馴染みの呑み屋さんや喫茶店をたくさん持っていて、そうした店で過ごす時間のほうが圧倒的に長かったそうだ。狩野氏と獏さんとの出会いは、狩野氏がラジオ局のプロデューサーをされていた時分に制作したドキュメンタリー番組だったという。池袋をテーマにしたその番組で、狩野氏は獏さんの魅力を堪能する。印象的だったのは、フォーク歌手高田渡氏のライブ映像だ。彼は、獏さんの詩に曲を付け、自らのライブでよく歌っていた。高田氏の飄々とした歌声と獏さんの詩作品は、絶妙に溶け合い、ゼミナール会場の聴衆の方たちを魅了していた。
 最後に、狩野氏がいちばん好きだという獏さんの「ねずみ」という作品を林氏に朗読いただき、講演を締めくくられた。ゆったりとした一時間半のお話であった。
 途中休憩を挟み、後半は、会員による詩の朗読とスピーチ。中山直子、沢村俊輔、新井高子、渡辺めぐみ、田中武、長嶋南子、根本明、渡辺みえこ、各氏にご披露いただいた。詩の朗読はもちろんのこと、合間に語られる各自のスピーチにもその人となりが出ていた。ただ、後半、時間が押してしまい、一部の朗読者の方のお話を十分にお聴きできなかったことが悔やまれる。
 杉本真維子理事の閉会挨拶でゼミナールは無事終了した。
 新年会は、会場を同じ敷地内にあるリバティホールに移し、浜江順子氏の進行役により賑やかに始まった。北畑光男理事長による開会の言葉、日本現代詩人会元会長・八木忠栄氏、日本詩人クラブ理事長・川中子義勝氏、お二方による祝辞。乾杯の音頭は甲田四郎氏。今年も、遠方より多数の会員の方々が参加されており、浜江氏からの紹介でそれぞれスピーチをいただいた。またゼミナールで講演された狩野敏也氏より、今年も越乃寒梅の差し入れを頂戴した。新年会閉会の挨拶は、金井雄二副理事長。和やかな宴となった。
 
(報告・長谷川忍)
 
 

西日本ゼミ2015

2015年度 通常総会を開催

 日本現代詩人会の2015年度通常総会が8月22日(土)午後1時30分から、早稲田奉仕園スコットホールで開催された。会員の出席は68名。北畑光男理事長が、委任状を含め485人で、会員数1066人(6月30日現在)の3分の1を超え、会則28条により総会は成立したことを報告。総合司会は岡島弘子、葵生川玲理事。議長団は望月苑己氏と岡野絵里子さんが選出された。冒頭、北畑理事長によって前年度総会以降、今年7月までに逝去された20名の会員の名前が読み上げられ、財部鳥子会長の「黙祷」の発声により物故者に黙祷を捧げた。
 
 総会は北畑理事長の開会の言葉のあと、財部鳥子会長が挨拶。詩集賞、詩祭、東西のゼミナールなど、日本現代詩人会の様々なイベントが滞りなく実施され、会の発展と運営を支えてくれた会員に感謝の言葉を述べた。
 
 議事に先立って、菊田守氏が「詩を書くということ」と題して、自作詩の資料を会場に配って講演(詳細は後述)。理事長、会長を歴任した菊田氏については山田隆昭理事が紹介した。
 
 さらに、2014年度第4回理事会(14年11月20日)で名誉会員に推挙された平林敏彦、藤富保男、平澤照雄3氏についても満場一致で承認された。また、2015年度から任期2年間の新理事も登壇し自己紹介した。
 
 議事は、会員に送られた総会次第にのっとり、それぞれの担当理事が報告して進められた。この中では、ホームページ刷新について、とくに投稿欄を設けるという企画案に対して複数の会員から賛否の意見が出て、活発な議論が展開された。このため議題のすべてが終了するまで予定の時間をオーバー。懇親会も遅れて開催されたが、ここでは和やかに交流の場が広がり、最後は威勢の良い歌も出て盛況のうちに総会日程を終えた。
 
(報告・柏木勇一)
 

 

2014年度総会開く

会員数1067人(前期比21人増)

新名誉会員に高良留美子氏・辻井喬氏

 日本現代詩人会の2014年度通常総会が8月23日(土)午後1時30分から、東京・西早稲田の早稲田奉仕園で開催された。会員の出席は64名、有効委任状439名、計503名で、会員数(6月30日現在)1067名の3分の1を超え、会則第28条により総会は成立した。

 会場受付は会員の沢村俊輔氏と小野ちとせさん。総会の司会は、山田隆昭、杉本真維子理事。北畑光男理事長が開会の言葉を述べ、財部鳥子会長が「詩人会は何のためにあるのか。詩人会が発展するだけでは意味がない」と問いかけ「宇宙的視野に立って良い詩を書いていきたい」と挨拶。2014年度事業計画などが承認された。議事に先立ち、以倉紘平氏による「平家物語―鎮魂の構造」の講演があった。

 議長団に森野満之氏と山本聖子氏が選出された後、昨年度総会以降今年6月末までに逝去された21名の物故会員の名前が北畑理事長によって読み上げられ、黙祷を捧げた。

 なお、2013年度第4回理事会(13年10月17日)で名誉会員に推挙された高良留美子氏、辻井喬氏(推挙後の11月25日逝去)についても、満場一致で承認された。財部会長から、高良留美子氏に推挙状と記念品が、故辻井喬氏の二男堤たか雄氏(セゾン現代美術館代表理事)に花束が贈呈された。

 高良留美子氏は、すでに2011年度先達詩人として顕彰を受けているが、この日の挨拶で、日本現代詩人会に入会した頃のエピソードと、この会をとても大事にしていることを語った。

 

◇総会承認事項(各理事報告)

 各担当理事が、会員に送付していた総会資料を基に要旨を報告した。

・会務一般について(北畑理事長)

・会報発行(柏木理事)

・H氏賞、現代詩人賞(斎藤理事)

・2014冊子(金井副理事長)

・詩祭2014(山本理事)

・東日本ゼミナール(岡島理事)

・西日本ゼミナール(北川理事)

・国際交流(鈴木理事)

・入会審議(麻生理事)

・後援賛助(新延理事)

・ホームページ運営(瀬崎・鈴木理事)

 

◇会計関係

 根本担当理事が、2013年度(2013年7月~2014年6月)の会計決算を読み上げて報告。会計監査を担当した鈴木正樹、中本道代氏が、会計が正当に執行されたことを確認した旨を報告した。

 

◇議案

・事業計画

 2014年度の事業計画案を北畑理事長が報告。これに伴う2014年度収支予算案が根本理事より説明され、承認された。

・名誉会員の件

 財部会長が高良留美子氏と辻井喬氏の推挙を提案。承認された。なお、辻井氏は理事会で推挙決定後に逝去されたが、ご自身の受諾を確認しているため総会推挙となった。

 この日出席した辻井氏の二男堤たか雄氏は、「名誉会員推挙の知らせを受けた時、父はとても喜んでいた」ことを語った。

・会費納入とそれに伴う議案

 宮崎理事が会費納入状況を説明。今回は残念ながら3年以上未納者一名がいるため、「3年以上の督促にもかかわらず会費納入しない場合は総会の承認を経て退会とみなす」という会費・入会金納入細則第5条を適用することを提案、了承された。

 

◇報告事項

・会員の入退会

 名簿担当の渡辺理事が入会63名、休会2名、希望退会23名、物故会員21名、会員総数1067名で昨年同期比21名増と報告。

・会員からの便り

 欠席会員の消息を中心に、会員から送られた葉書の内容を葵生川理事が披露した。自らの病気や家族の介護などで外出が難しいという声が多かったこと、従って、会報を隅々まで読んで、各地の詩人団体の動きや会員の詩集発行の情報を得ていることなどが伝えられた。会報への関心が高いことが改めて裏付けられた。

 金井副理事長の閉会の辞により総会は終了した。

 この後、会場を移して会員の花潜幸氏と鈴木有美子さんの司会で懇親会が、開かれた。菊田守氏の発声で乾杯。新入会員の戸台耕二氏、高崎市から出席した田口三舩氏らが挨拶。約2時間、和やかな懇親と交流、議論と談笑の輪がいくつも生まれた。

(文責・柏木勇一)

 

以倉絋平氏講演「平家物語―鎮魂の構造」沙羅の木陰の奇蹟

 以倉紘平氏の講演「平家物語―鎮魂の構造」は、平家物語を単なる軍記物としてではなく、その重層的多面的側面を、仏教との関わりについて、資料を示して熱く語られた。要旨は次の通り。

 平家物語は文学史のジャンルとしては軍記物に属し、表層は男性原理で動いているが、物語の深層には、女性原理が働いている。一例として

平清盛の娘で安徳天皇の母であった建礼門院をあげたい。壇の浦の戦いで安徳天皇は入水、平家一門は滅亡したが、建礼門院は京に送られて出家。生涯を祈りに捧げた。いくさで亡くなった男たちの後世を祈ることは、当時の女性の役割であった。ここにも女性原理が働いている。

 平家物語は、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響き有り。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を現す」で始まっている。この冒頭は単なる観念的な世界観の提示としてではなく、仏教説話の具体的なイメージを想起しつつ読まなければいけない。(ここで以倉氏はかすかで甘美な鐘の音が響くという無常堂の図を示す)諸行無常は、この世を貫く厳しい父性原理の提示であるが、無常偈(無常の教えを4行詩にしたもの)の4句目、甘美な〈寂滅為楽〉の世界と響きあっていて、深層に女性原理が働いている。同じく冒頭の〈盛者必衰の理〉も、厳しい父性原理であるが、沙羅双樹の物語は女性原理である。

 沙羅の物語を掘り下げたい。

 ブッダは、紀元前463年、ネパール・ルンビニ園の沙羅樹の下で、誕生した。(最近の調査でこのことは明らかになっている)。しかし母親のマーヤは、ブッダを産んで7日後に亡くなられた。ブッダは心にそういう欠損を抱えたひとであった。物心ついた頃から、ブッダにとって沙羅の木陰は、特別の空間であった。母なるものを感じる空間であったと思われる。80歳になって、故郷に帰る最後の旅をされたブッダは、旅の途中、様々な木陰で休息をとられた。お気に入りは、マンゴー樹であったけれども終焉を迎える木陰は、クシナーラという土地の沙羅の木陰であった。仏典『ブッダ最後の旅』によると、沙羅の白い花は、涅槃を迎えるブッダの上に〈降りかかり、降り注ぎ、散り注いだ〉とある。ブッダの涅槃は、母なるものに包まれたのである。平家物語は、平家も源氏も、沙羅に包まれて亡くなったことを物語るレクイエムであると思う。

 

「特定秘密保護法案」声明をめぐり議論

 日本現代詩人会は2013年11月24日の臨時理事会で「特定秘密保護法案」成立に反対する声明を「日本現代詩人会声明」として出し、1月24日発行の会報133号で声明文を掲載した。

 これに対して今回の総会で「声明には違和感があった。会員アンケートを取って会員の声を聞いてほしかった」という意見があり、重要な問題提起として、議題審議が一段落した後改めて質疑応答の形で議論した。

 最初の質問に対して北畑理事長は「法案上程が直前に迫り、会員のアンケートを取る時間的余裕がなかったので理事会声明を出した」と答弁した。これについて、「理事会が現代詩人会の名において声明を出したのではないか」という確認を求める指摘があり、理事長も是認した。

 声明に批判的な意見は「日本現代詩人会という組織に、政治と宗教の問題を持ち込まない方がいい。声明は出さない方が良かった」「そもそもこの法案に反対する姿勢に驚いた」「この法律で、表現の自由が侵されるとは思わない」「時間がなかったというが、理事会の合意が即会員の合意ではない」「理事会が会員の総意として出したことは遺憾」などが主な内容。

 声明を支持する立場から、「危機的状態にあるのに、声明に反対する会員に危機感がない」「詩を書く社会が脅かされている。この曲がり角に直面し、詩人がどういう動きをするかを示すことは重要。他の文学団体も声明を出している」などの意見が出た。

 「このように意見が対立しているのに、安直に声明を出したことに問題があったのではないか」という指摘もあり、最後は財部会長が拙速だったことを認めた上で「表現者に対して厳しくなる時代が予想されたので、法案上程前に反対しておくべきだと判断し声明を出した」と答えた。

 議長からも、「総会でこのような議論が交わされたことに意義があった」と、まとめ、この問題の応答を終えた。

 

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