会員情報

研究会の紹介

各地のイベントから(2016.9.30受付)

各地の声

関西詩人協会の活動
関西詩人協会 事務局長 大倉 元

 関西詩人協会は今年で創立22年になる。平成7年7月21日付の会報2号の設立総会の記録によると、会員数330余名とある。現在は9月末で288名。減少の理由は老齢化による退会や若年者の入会者が少ないこと。
 会の活性化、会員増にどのように取り組んでいくのかも会議のテーマ―の一つでもある。それには毎年行っている行事に一工夫加えてみよう。課題はこの会の良さを知ってもらう。それには今までにない「遊び心」も加え楽しみながら詩の勉強に取り組んでいくには 等々と。
 まず、諸事情で会議や催しものに参加できない会員にも会と強い「絆」で結ばれている意識。会員外の方も自由に参加してもらえるように門戸を開いていくこと等試行錯誤している。
 その中で、昨年から取り組んでいるのが「詩のひろば」の発行。各詩誌の同人として発表していても、同人同士にしか読んでもらえない場合がある。関西詩人協会の全会員にも読んでもらえるように冊子の発行を始めた。会ったことも無い会員の詩を読めるように。1回に13編程の作品を載せている。 4月と10月の2回。会報と一緒に送付する。今年の10月で3号の発行となる。掲載料は無料。
 文学や歴史の探訪の「文学散歩」と詩の勉強会「詩話会」を毎年交互に開催をしていたのを、毎年両方を開催することにした。
 今年の「文学散歩」は、大阪に市電はなくなったが、ただ一つ阪堺電気軌道が運行している、天王寺~堺市の浜寺公園までを約1時間の旅「ちん電」と呼ばれている電車。
一日乗り放題600円に乗った。
 大和川の長い鉄橋を渡る1両の電車の旅は遠くへ旅をしている気分になる。
 浜寺公園では満開の桜を愛で休憩所の東屋で朗読をした。
 昼食はファミレスで平日限定の特別ランチに満足した。お酒の入る会員も。
 堺は千利休と与謝野晶子の生誕地。二人の業績の数々を主に展示している「利晶の杜」を見学。晶子の生家跡等の見学。今では道路になっている。
 ザビエル公園では安西冬衛の「てふてふが一匹 韃靼海峡を渡って行った」の詩碑の前で記念写真。堺市は文学の町。(参加28名 会員外2名)
 9月に入って詩画展を開催。2日から14日まで。例年は6月だが、会場の大阪市立中央図書館の都合で9月になった。新しい試みとして参加者全員の作品を写真に撮り、まとめた作品集を製作して全会員に配布する予定。
 喰わず嫌いではないが詩画展をよく理解していない会員にもこのようなことなら私にも参加できると思ってもらえれば。また出にくい会員には作品を宅急便で会場へ送ってもらい担当者が展示した。(参加30名)
 あわせて「詩画展」の開催中に「詩話会」を開催した。会場も大阪市立西区民センターで詩画展の会場から50M程。
 詩話会に出席した会員が詩画展も見てもらえるように昨年より同時開催。(参加35名 会員外1名)
 企画として力を入れている、「イベント」を10月8日に開催する。
プロの朗読家に講演を依頼して「実戦とコツ」を勉強する。詩人には朗読も大切な一つ。参加者から事前に募集した五行詩を朗読し批評もしてもらう内容。
 11月には総会を予定している。
 その他の活動としては、3年に1度交互に発行のアンソロジー「自選詩集」と日本語・英語詩集「言葉の花火」がある。「言葉の花火」は海外の詩人にも謹呈している。現在までに6号を発行。
 地道な取り組みを積み重ねて、会の発展に取り組んでいきたい。


各地のイベントから

広島県詩人協会
広島県詩集第30集出版記念会

講演「詩、わたしの書き方」
林嗣夫氏

 六月十九日(日)ホテルニューヒロデンにて開催された。豊田事務局長が詩集出版の経過を説明したあと、木村大刀子会長による講師紹介があった。林氏が講演依頼を快諾された直後に、詩集『そのようにして』が、日本詩人クラブ賞を受賞され、二重の喜びであるとお祝いの言葉を述べられた。
 林氏は、「詩にいい書き方があるわけではないが、自分で納得のいく書き方を整理したい」という思いで、準備されたプリントに添って、3部構成で、①詩とは何か―私の定義②視点・とらえ方③書く、形を造り出す、という順番でお話しされた。詩は未来に向けて「志」を述べるもの。志=自我中心の世界から、もっと開かれた、他者と共にある世界をめざす。(例、宮沢賢治)詩は感動の表現。感動=日常の事物が隠し持つ他者性(思いがけない側面)に出会った時の心の揺らぎ。など、極めて明確に定義され、豊富な例を紹介され、分かりやすく説明された。
 曰く「精神的な価値に本質がある」曰く「人間を最後に救うのは言葉」曰く「人類の経験した事が個人の中にある。それが夢の中に出てくる。直観によって感じるものには、人類に共通のものがある」曰く「一篇の詩には、どこかに花、つまり命、希望を秘めておきたい」などなど。宝石箱を覆したような、名言、至言の数々……。
 事前に入手できる限りの詩集群には目を通し、詩論集『日常の裂けめより』も熟読し、林詩学についてわかったつもりになっていた事など、豊穣の海のほんの一掬いに過ぎなかったことを思い知らされた。林嗣夫さん、ありがとうございました。 (文責 豊田和司)

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