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2021年 新年のご挨拶 会長 黒岩 隆(2021/2/6)

2021年
新年のご挨拶
会長 黒岩 隆

 あけましておめでとうございます。 皆様 お元気にお過ごしでしょうか。俳人の飯田隆太さんの正月の句に、「去年今年よき詩に酔へるこころまた」があります。コロナ禍のもとで、どんどん時は過ぎてゆきますが、よき詩に出会う快感を忘れないように、精進し、いつもこころを澄ませていたいものです。
 ところで、去年の早春から、日本を襲ってきた新型コロナウイルスは、未だ、その勢いが衰えを見せません。東京オリンピックも延期される中、現代詩人会も、イベントの中止や延期を繰り返しました。まず、H氏賞と現代詩人賞の二次選考会がなかなか開催できず、通信による選考で九月にようやく受賞作を決定。改めて、各選考委員、候補者の皆様にお詫び申し上げます。日本の詩祭、総会、も中止となりました。毎月の理事会だけは、集合や通信で開催してきました。また、現代詩人会70周年記念事業では、会員アンソロジーが美しい本となって発刊され、大変うれしいことでした。しかし、全国6ヶ所で予定していた地方大会は全て催行できませんでした。準備して頂いた方々、本当にご苦労様でした。いつかコロナ禍が去り、本年の行事が、催行できますよう祈るばかりです。
 歌人の小池光さんが、「リモートなどのネット環境が整っても、人間同士の繋がる力が失われないか危惧する」と述べておられます。例えば、心に沁みる狼の遠吠えは、遠い仲間との絆を深めるため、と言われます。人には詩があります。会えない仲間の心に届くよう、空に向かい、深々と魂の籠った詩を書いてゆこうではありませんか。
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