詩投稿結果発表

投稿数371作品。投稿者238人。多くの方にご投稿いただきありがとうございました。詩投稿第8期(1-3月)の選評および入選作をご紹介いたします。

詩投稿

H氏賞受賞者や日本現代詩人会の会員たちが詩編のアドバイスをいたします。

1期一人3篇までの投稿で、3ヶ月毎に選考し、入選作を選評とともに公開します。

第9期選者(4月〜6月)
・金井雄二氏

金井雄二氏
・中島悦子氏
中島悦子氏

詳しくは投稿規定をご参照ください。皆様のご投稿をお待ちします。

日本現代詩人会とは

この会は日本の詩人の権益を団体的に守り、現代詩の普及発展のために協力し、国際的活動を推進し、詩人相互の親睦をはかることを目的としています。

日本の詩祭2017・詩集賞の朗読

「詩投稿 第8期」入選作品紹介
Topページに入選作の中から公開します。

Panopticon――まほろば

 

電球の上に鶏が啼く
掃除機の奥に猿が嗤う
活けた薔薇の隙間に金魚がまぎれる
木の影から三毛猫がこっちを見ている
ははは、はははは、はは
飛び出した 一人の南武線
剥き出しの配管の中には豚が眠る
食後の弛みを 接吻の腥さを
卑しい目で揶揄する蛍烏賊のさざめき
ありあけの空に蜘蛛が巣をかける
生きているぞ と鴉が叫ぶ
ははは、はははは、はは
ああ 鉄塔の上に鹿がいる
ぐるりと目のついた碧い頭に
古ぼけた角 生暖かい春の日暮れ
見られている見られている見られている
私の胸に埋め込まれた
蝿 ホログラムの複眼
視線の呪縛
ははは、はははは、はは

花の呼吸――小林真代

 

雪の朝
しずかな息の途中で
すこし深く空気を吸ったら
わたしの小さな喉は
雪の冷たさに驚いて小さな咳をした
ことばになる前のあかるいかけら
いくつも零しながら
息を吸う
息を吐く
やめることができなくて
少し涙が出る

 

嘔吐するように
しっかり花瓶を傾けて水を捨てた
大切にしたつもりの冬の花は
花粉が強くて服を汚した
大きな花だったが
少しずつ弱って死んだ
腐った水のにおいがして
あながち比喩でもなく
何度か
嘔吐するように
しっかり花瓶を傾けて
水を捨てた
青くて丈夫な茎を力をこめて折った
くしゃくしゃと丸められて花は震えた
花瓶をすすぐと
何度目かで水のにおい

 

しずかな息をくりかえし
声が喉に詰まらないように
なによりこの体を労わって
春になったら
雪がとけてまた水になるくりかえしの
そのような呼吸で
青いにおいをかすかにふるわせて
会いに行く

研究活動

詩界ニュース
詩界ニュース(2018年3月20日受まで)最終更新日 2018/5/13
催し・イベント
日本の詩祭2018 5月27日(日)開催!!最終更新日 2018/4/5

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