詩投稿結果発表

投稿数328作品。投稿者190人。多くの方にご投稿いただきありがとうございました。詩投稿第4期(1-3月)の選評および入選作をご紹介いたします。

詩投稿

H氏賞受賞者や日本現代詩人会の会員たちが詩編のアドバイスをいたします。

1期一人3篇までの投稿で、3ヶ月毎に選考し、入選作を選評とともに公開します。

第5期選者(4月〜6月)
・八木幹夫氏

八木幹夫氏
・杉本真維子氏
杉本真維子氏
・石田瑞穂氏
石田瑞穂氏

詳しくは投稿規定をご参照ください。皆様のご投稿をお待ちします。

日本現代詩人会とは

この会は日本の詩人の権益を団体的に守り、現代詩の普及発展のために協力し、国際的活動を推進し、詩人相互の親睦をはかることを目的としています。

「詩投稿 第4期」入選作品紹介
Topページに入選作の中から2篇ずつ公開します。

まなうら
西原真奈美

 
浮遊する まなうらの昏さ
湛えるものを失った薄い耳朶が
あなたへの距離をはかる
 
縫合を忘れた空は
いつまでも閉じないまま
沈めた青を携えて
夜まで行こうとするから
風紋のような雲間を剥いで
破約の
烽火(のろし)を上げる
 
乱数列の眠れぬ夜
束の間
(間に合わない夢)を見て
下る音階の狭間に
注意深く選り分けられた
あなたの「NO」を落とし込めば
隔たったものだけが撓んで
不規則な震えになる
 
瑣末な手のひらの手招き
私の 越せなかった冬
その中で
真似事のように
木蓮のかたちに凍てついている
 

水樹
砺波 湊

 
雨を降らせ終えたあなたは
浅瀬に素足をひたして
梢が踊るのを眺めている
 
水面にあそばせた
ゆびさきがゆらめき
爪は鱗のかがやき
即席の万華鏡のあわいを
あめんぼうたちがゆききする
 
くるぶしをゆるめて
両うでをたわめ
かげをそよがせると
さっきまでの雨つぶが
蜘蛛の巣のあちこちで弾んでいる
 
頬にみずたまり
鎖骨のとなりのせせらぎ
ひざのうらの泉から飛び立つ小鳥
ふくらはぎにたゆたうのは
かつての憧れみたいな小舟
 
吐息は髪のさきでまたたき
ひたいにはあえかなひかり
ひとみはみずうみ
世界いち小さくて世界いち深いふたごの湖
よくみて、とあなたは言い
のぞいちゃだめ、と時おりは言う
 
あなたのうちがわに
みずがみちてゆく
あなたのおくを どこかとおくを
あまおとがのぼっていく
しと しと しす しす
さやかな 真摯な そのひびき
 
水に重さはなく 温度もなくて
だから 骨も心臓も肺も ただそこに
からだのなかに とと とぷ るぷ
あまい息ぐるしさと淡いかげを曳いて
 
霧の色をしたゆたかな呼気
とと と とけて くずおれて
はらけて はらら けて とて てて と
 
同心円状のあいさつ、くりかえすささやき
せわしないおしゃべり、いささか熱狂寄りの拍手
しばらく して
目をあけると空は明るんで いて
 
雨つぶに濡れていた頬も首すじも
いつの間にか乾いて
わたしは生まれたての浅瀬にそっと素足をひたす
つま先を揺らしたらさやかな音が した

研究活動

詩界ニュース
詩界ニュース (2016年12月20日受まで)最終更新日 2017/2/11
催し・イベント
戦後詩史年表②1970-1989最終更新日 2017/5/4

日本現代詩人会刊行本


  • 資料・現代の詩2010

  • 国際交流ゼミナール

  • 2015現代詩

ページトップへ戻る