詩投稿結果発表

投稿数281作品。投稿者194人。多くの方にご投稿いただきありがとうございました。詩投稿第6期(7-9月)の選評および入選作をご紹介いたします。

詩投稿

H氏賞受賞者や日本現代詩人会の会員たちが詩編のアドバイスをいたします。

1期一人3篇までの投稿で、3ヶ月毎に選考し、入選作を選評とともに公開します。

第5期選者(4月〜6月)
・八木幹夫氏

八木幹夫氏
・杉本真維子氏
杉本真維子氏
・石田瑞穂氏
石田瑞穂氏

詳しくは投稿規定をご参照ください。皆様のご投稿をお待ちします。

日本現代詩人会とは

この会は日本の詩人の権益を団体的に守り、現代詩の普及発展のために協力し、国際的活動を推進し、詩人相互の親睦をはかることを目的としています。

日本の詩祭2017・詩集賞の朗読

「詩投稿 第6期」入選作品紹介
Topページに入選作の中から公開します。

いつからか――伊沢

 

いつからか
傘の差し方を忘れてしまった
いつからか
靴の履き方を忘れてしまった
3時の各駅電車に乗って外を眺めていると
忘れていた君のことを思い出した
君と一緒に流行りの歌を歌ったこと
君と一緒に無人のバスに乗ったこと
でもすぐに忘れてしまった

 

いつからか
好き嫌いを忘れてしまった
いつからか
呼吸をしていることを忘れてしまった
水筒のお茶はぬるくなっていて
忘れていた君のことを思い出した
君と一緒に気が抜けたソーダを飲んだこと
君と一緒に雨宿りをしたこと
でもすぐに忘れてしまった

 

いつからか
僕はどうも賢くなってしまったらしい

 

夏子の時間――鎌田伸弘

 

犬の舌が真夏の暑さにだらりとのびるように夏は時間ものびるよね
ぼくにそういったのは タンクトップ姿のきみ
夏子

 

それって陽がながくなるってこと?
違うわ 時間そのものが伸びるのよ
そのもの?
ながくなったり みじかくなったり するだけでなく 時間は
のびたり ちぢんだり 伸縮するもの

 

――いつのころからか
なつのじかんが はるなつあきふゆのなかで
いちばんゆっくりと かんじられるようになったの
ちいさいころからそれが すこしずつたしかなものになって
おとなのいまでははっきりわかるわ
しかんして くたっとなって
だらりと いぬのしたになって
ゆっくり じっくり じりじり ちりちり もえる
なつこの
なつは
じか




る――
ゆっくり
ぢっくり
ぢりぢり
ちりちり
燃える
夏子
とろける
ただれる
だらける
ほとびる
夏子
ほとばしれ!

 

そうして夏にのびすぎた時間をとり戻すために冬の時間は疾駆する
ように縮む縮む地球の裏がわまでもぼくを置き去りにしても生き急
ぐようにあるいは死に急ぐように疾駆疾駆するまるで冬将軍の夏子
縮む縮む縮む夏子吼えろ燃えろ!

 

きみにとって秋は助走でしかなかった
きみにとって春は失速でしかなかった

 

春夏秋冬を温度でとらえるのではない
春夏秋冬を色彩でとらえるのではない
春夏秋冬を情緒でとらえるのではない
春夏秋冬は肉体でとらえる そのこころみなんだ

 

いまぼくは秋に立つ つぎに立つのは
きっと春だろう きみのまえでは ぼくはつねに
ふたつの季節にしか立てない だけど そのふたつの大地から
右手に泉のペンを握り締め
左の眼にカメラのレンズを嵌め込んで
永わにきみを描写する
常わにきみを照射する
とわに

研究活動

詩界ニュース
詩界ニュース(2017年12月31日受まで)最終更新日 2018/2/4
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岡本彌太・詩賞応募のお勧め最終更新日 2018/2/6

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