詩投稿結果発表

投稿数328作品。投稿者190人。多くの方にご投稿いただきありがとうございました。詩投稿第4期(1-3月)の選評および入選作をご紹介いたします。

詩投稿

H氏賞受賞者や日本現代詩人会の会員たちが詩編のアドバイスをいたします。

1期一人3篇までの投稿で、3ヶ月毎に選考し、入選作を選評とともに公開します。

第5期選者(4月〜6月)
・八木幹夫氏

八木幹夫氏
・杉本真維子氏
杉本真維子氏
・石田瑞穂氏
石田瑞穂氏

詳しくは投稿規定をご参照ください。皆様のご投稿をお待ちします。

日本現代詩人会とは

この会は日本の詩人の権益を団体的に守り、現代詩の普及発展のために協力し、国際的活動を推進し、詩人相互の親睦をはかることを目的としています。

詩祭の様子

「詩投稿 第4期」入選作品紹介
Topページに入選作の中から2篇ずつ公開します。

旅する旗
八木獅虎

 

あと二十年の旅に
旗と
なにをもっていこう
手足
ちゃんとうごいてくれよ
でも
無理せずきれいに止まれるならいいさ

 

おおきく壊れるまえに
ちいさく壊して
各ミサイルがひいた幾千のすじ雲が
拡散してオービー
ファー・グラウンド
波うつ絨毯に
寝ころぶ猫のロブ
目をつりあげてふさがないでくれ

 

喚起がくる周波数は
たったひとつ

 

鳥肌のたつ朝焼けに
翼が生える予感とともにいくよ
もう
バスはこないのさ
グランドマザー
つれあいは
かの星のかなた
帰ってはこないんだグランドファザー

 

ほらごらん
月が夜空をはみだしてゆく
まっ金銀にみたされている
みえるだろ朋友
水素と酸素が結合するのは
ぜんぶフォー・ユー
オマエのためさ

 

オレとオマエが接合する
脳天体の頂上で
くみかわす咆哮
うちかわすストレートストレート
勝敗のつかないこと
わかっているのにやめないこと
ままごと
他人事
季節ごとに
オレたち
あと
二十年の旅に
旗と
なにをもっていこう
手足
ちゃんとうごいてくれよ

うまれる
あおい満月

 

ことばは、
繰り返し繰り返されるほどに、
死の皮を剥いでいく爪になって、
この肩にくい込んでいく。
だから、
名づけるということは、
生まれるという新たな死のかたちだ。
生まれてきた死は、
透明で清らかなお湯で清められ、
新たな白い産着にくるまれ、
眠り続ける。
太陽の声の合図で目を醒ますまで、
時間の種を体内で育み、
やがてひとつめの種を世界に放つ。
彼がはじめてみる彼の世界。
鳥が羽ばたき、
空がまわる。
死が死ではなくなっていく、
連鎖し続ける瞬間と瞬間。
その移り変わりのなかで、
彼は求めることを知る。
求めては実っていく小さな、
死の命を、
彼は口に含み遠い昔の音楽を、
なみだでなぞっていく。
彼はかつては一筋の川だった。
魂を海へ注ぐために、
いくつもの死を乗せた。
揺れることを覚えながら、
目を閉じた彼の、
水を含んだ手は、
夜の揺りかごのなかに溶けていく。
やがて彼は思い出す。
自分は死という、
大きなはじまりの一部だったと。

研究活動

詩界ニュース
詩界ニュース(2017年3月20日受まで)最終更新日 2017/5/28
催し・イベント
戦後詩史年表4-2001-2008最終更新日 2017/8/4

日本現代詩人会刊行本


  • 資料・現代の詩2010

  • 国際交流ゼミナール

  • 2015現代詩

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