研究活動・親睦

各地の声・各地のイベント

各地のイベントから(161号から)―やまがたの現代詩を味わう集い(山形県詩人会主催)

各地のイベントから

やまがたの現代詩を味わう集い
       (山形県詩人会主催)
 山形県詩人会は、山形県内における現代詩の普及のため、村山(山形市)、最上(新庄市)、庄内(酒田市)の各地域でイベントを開催してきた。最後に残された県南の置賜地域での初開催となったこの集いは、故・井上ひさしの蔵書「遅筆堂文庫」を擁し、劇団「こまつ座」の常打ち小屋でもある「川西町フレンドリープラザ」を会場に、同プラザの協力を得て十一月十七日(土)に開催された。
 第一部は詩誌『季刊・詩的現代』編集者の愛敬浩一氏(群馬県在住・日本現代詩人会会員)の講演「詩の弾き方について―もしくは、詩を書くことと詩誌を出すこと」
【講演要旨】
 テレビドラマ『G線上のあなたと私』に描かれた「大人のバイオリン教室」に通う三人の登場人物が、プロを目指すのではなく自ら演奏したいという想いだけで教室に通い、自分の人生を取り戻していく姿に、自分と詩の出会いを二重写しにして感動した。大学受験で失敗し、吉本隆明の講演会で吉本がある青年の個人的苦悩に答えた言葉に感動してとにかく大学に入った。そこで、野津明彦という学生の詩に出会い、自らの宿命を生きようとしているその詩のレベルの高さに打たれて詩を書くようになった。長らく詩を書いてきて、やっと自分らしい詩が書けるようになったのは、詩集『それが阿Qだと石毛拓郎が言う』、『赤城のすそ野で、相沢忠洋はそれを発見する』からである。一番大事なことは、詩は自分にとってどういう意味を持つかということ。テクニックを誇示して相手を威圧する必要はない。また、個人誌やネットだけでなく、信頼できる「座」としての雑誌という場を持つことも大切である。
 第二部は、同プラザ座付き朗読劇団「星座」メンバー三名による県内詩人九名の作品の朗読が行われ、第三部として、参加者全員による当該作品に対する鑑賞と批評の交換が行われた。参加者三十五名。

講演する愛敬浩一氏
    (文責・事務局長 高 啓)

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