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2011年11月17日の第4回理事会での審議の結果、尾花仙朔氏、辻井喬氏両氏を本年度の先達詩人として決定しました。お二人の顕彰は《日本の詩祭》(6月2日、東京飯田橋 ホテル メトロポリタン・エドモントで開催)で行われます。



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尾花仙朔氏(おばな・せんさく)
 

◇略歴と感想

1927年東京生れ。幼少年期は宮城県七ヶ浜町で育つ。成人する前に、幼年時の父に続き、妹・兄・祖母・姉が他界。姉の遺品に萩原朔太郎の署名詩集『月に吠える』があり、運命的な暗示を受ける。敗戦間近、18歳、詩を書き始め、働く母と暮らした札幌で、詩誌『詩潮』同人となり、恩田一(筆名、吹雪風之介)という良友を得た。肺浸潤・肋膜炎を併発。止むなく休・退職。母と55年に帰郷。57年、『ユリイカ』誌に新人として作品が掲載され、鮎川信夫さんが、1958年版『荒地詩集』に長篇詩2篇を収録して下さり、61年、岡崎清一郎さんの信書を受け、並み居る大家に混り『近代詩猟』『世界像』に参加。鈴木漠編集『海』に随時寄稿。64年、第1詩集『縮図』(第25回晩翠賞)は、鈴木漠が27年間の作品一切を取り纏め編んでくれたもの。私が今日ある由縁の種々です。次いで書肆季節社の政田岑生が発行する塚本邦雄選歌誌『玲瓏』に、第2詩集『おくのほそ道句景詩鈔』(宮城県芸術選奨)の全篇と、第3詩集『黄泉草子形見祭文』(第23回地球賞)の主要
作を寄稿。同人誌に属さず、丸地守編集『詩と創造』、本多寿編集『禾』、鈴木比佐雄編集『COAL SACK』、望月苑巳編集『孔雀船』他の寄稿作で、第4詩集『有明まで』(第38回日本詩人クラブ賞)を上梓。特に、『詩と創造』では第5詩集『春靈』の端緒を授かりました。他、文庫版『尾花仙朔詩集』などがあります。
3年程前に、国の文化機関から電話で打診のあったある表彰を辞退しました。人の世に絶対ということはなく、人それぞれの信条ですが、唯どなたかは知らず推輓して下さった方の心内を思うと今でも胸が痛みます。この度、山田理事長さんから寔に鄭重なお電話を戴いた際、その往事が脳裡をよぎりましたが、国家権力とは関りのない、夢想だにしなかった顕彰です。身の丈を超える事と知り乍らお受けしました。記し得なかった方々への謝恩と合せて、茲に深謝申し上げます。



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辻井喬氏(つじい・たかし)

◇先達詩人決定に際して

【略歴】
1927年東京生まれ。1955年に詩集『不確かな朝』を刊行、以来、詩のみならず小説や随筆、評論など数多くの作品を発表。2006年に第62回恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。日本芸術院会員、日本ペンクラブ理事、日本文藝家協会副理事長。
主な詩集に『異邦人』(室生犀星詩人賞受賞)、『群青、わが黙示』(高見順賞受賞)、『鷲がいて』(現代詩花椿賞、読売文学賞詩歌俳句賞受賞)、『自伝詩のためのエスキース』(現代詩人賞受賞)がある。近著に詩集『辻井喬全詩集』(思潮社)、詩論集『生光』(藤原書店)
など。
 
【感想】
略歴については上に記したとおりですが、考えてみれば1955年の第1詩集以来、半世紀以上にわたって書き続けてこられましたのも日本現代詩人会をはじめ、詩に関心をお持ちの方々、出版社の小田久郎氏をはじめ、小生を担当して下さった各雑誌、編集者の皆様のお陰だと思います。この機会に深い感謝の気持をお伝えしたいと思います。
2011年は年間を通じて体調が秀れず、各方面の皆様に御迷惑をお掛けしました。お許し下さい。今年は「先達詩人」として心機一転、いい作品を少しでも多くまとめるように努力したいと思います。どうぞ変わらない御指導のほどを皆様にお願い申し上げます。
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